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近隣の書店さんの甥ごさんで、修士課程の大学院で地域経済政策を専攻するお方がおられます。
当店に何度も足を運ばれ、ライトノベルに関して配本や仕入れの問題、販売の傾向などを聞き取り、棚段数やライトノベルが文庫のジャンルなのかコミックのジャンルの中で並べているか、などを調べて行かれました。
彼のすごさは、調査の区域を京阪神だけではなく、東京や名古屋にまで歩を進め、大小を問わず各書店の文庫棚段数の内、ライトノベルの占める割合まで丹念に調べている点です。
聞けば、不審人物の疑いで監視の中での調査ですから、メモを取る訳にもいかず、ましてや携帯で写真を撮る訳にもいかない中で、胸に小型録音機を忍ばせ、独り言を呟くようにして、記録を残していったとの事。
初めは棚の長さを計るために親指と小指の間の長さを基準に調査をする内に、概ね棚の長さが90センチを基準とし、60センチ棚もあることが理解できた模様です。
今は、当店のライトノベルの購入客にアンケート調査を実施し、50名の回答者に5百円の図書カードを提供。
その経費は彼が負担しています。
将来のことを尋ねると、修士論文で完結するつもりがなく、博士課程でもこのテーマを続けて行きたいと言っています。
彼のような若い研究者が現れたと言うことは、もはやライトノベルはサブカルチャーでもジュブナイル(児童向け)でもなく、十分に成熟した「商品」だといえるのではないでしょうか。
(井蛙堂)
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